タイトル

 発 行 所 
西国第二番札所
救世観音総本山

紀 三 井 寺

教学部


▲観音様のご宝前で一心に一年のご加護を願う初詣の人達
「今年の運勢は?」おみくじで吉凶を占う若者達

新年のご挨拶
丑(牛)年に寄せて・・・

紀三井寺貫主 前 田 孝 道

 

 明けまして、おめでとうございます。本年が皆様の上に良き年でありますよう、心からお祈り申し上げます。
 さて今年の暦を見ますと、平成九年は丁
ひのとうしとあります。毎年、来る年ごとに十二支の組み合わせで、その年生まれの人の性格やその年の運勢を占う風習が続いてきました。これらの十千・十二支は、今から約三千三百余年も昔、中国の殷いんの遺跡から発掘された甲骨文の中にも刻まれているそうですから、随分長い歴史を持っていることが判ります。
 さて、丑
(牛)年の今年の運勢は一体どの様なことになるのでしょうか。一昨年が阪神淡路大震災からオウムの暗いニュースに明け暮れたのに続いて、昨年はエイズの薬か禍問題に始まり、住専処理に税金投入の問題・病原性大腸菌O157の跋扈・厚生省を始め地方自治体にまで及ぶ政・官・財に掛かる腐敗・汚職が上げらるなど暗いニュースが続きました。特にこれからのわが国、教育・倫理について新たな取組みが大きな課題かと思います。
 今年はまた四月からの消費税率の増加が決まっており、加えるに国の巨大な財政赤字、株価や地価の下落、産業の空洞化、若者達の就職難等先行きの見通しは今一つです。しかし、私は凡そ世の中の事について、ものごとに一本調子の上り坂もなければ、同じような下り坂ばかりもなく、何時の時代も上がり下がりを繰り返しながら時代は推移して行くものだと思います。ただ人の心の常として、良い時には何時までもそれが続くように思い、悪い時には悪い事が続くように思いがちです。良い時にはこんな事が何時までも続くはずがないと心を引き締め、悪い時にはそのうち必ず良くなると、前途に希望をもたねばなりません。
 さすれば今年はあたかも丑年です。牛の歩みのよしのろくとも、国民各々の立場で着実に向上への第一歩を踏み出す年としたいものです。


初 詣 点 描 し ま い 観 音
 ほぼ好天に恵まれた今年のお正月三ヶ日は、大晦日・除夜の鐘を皮切りに、紀三井寺にも大勢の初詣客が訪れました県警発表十七万五千人
 元旦には、観音子供会による
紀三井寺和讃の奉納、二日には新春奉納民謡大会梅若流朝秋会−小川朝秋先生一門、三日には新春大正琴奉納演奏多田耕作先生一門、村山流家元村山左近師踊りもが行われ、何れも新春の境内を、おめでたい響きで包んで下さいました。
 また今年から境内に護摩の炉が据えられ、色々な願い事を書いた護摩木を浄なる炎にくべて祈念する参詣者も見られました。また本堂では三ヶ日、ご祈祷受付、破魔矢授与、福つきみくじ等が賑やかに行われました。
 十二月十八日はしまい観音。
 この日は、恒例の「厄除ぜんざい」お接待が紀三井寺観音構(池田鶴美総代)のご奉仕で行われ、一年最後の観音様ご縁日としてお詣りのご信者やたまたまご参詣の観光客らに喜ばれました。
 午後には松下講堂にて紀三井寺三井水保存会
木下治郎会長の総会が開かれ、意見交換が行われました。

 

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第319号平成9年1月15日発行の「霊場紀三井寺」から一部分を掲載しております。
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