タイトル

 発 行 所 
西国第二番札所
救世観音総本山

紀 三 井 寺

教学部


サクラの開花予想にも・・・ 世代交代の波
sankak.gif (114 バイト)紀三井寺本堂前のソメイヨシノ標本木 ソメイヨシノ

 近畿地方に春の到来を告げる和歌山のサクラ開花宣言。
 紀三井寺は、これを判定するソメイヨシノの「標本」があることで有名です。本堂前にあるこのサクラは、もうかなりの老齢ながら、境内千数百本のソメイヨシノの中でも五本の指に入る早咲きの桜です。
 毎年二月下旬になると、和歌山地方気象台の係官が来山され、このサクラのつぼみをいくつか採取されて行きます。つぼみは気象台で重さが測定され、これをある複雑な公式に代入して数値が出され、さらに係官の長年の経験に基づいた気象判断で、和歌山地方の開花日が予想されて来たのです。
 その開花予想の仕組みが、今年から変わります。
 二月二十七日、今年も確かに和歌山気象台の係官が来山されましたが、もうこの方はつぼみを採取されませんでした。かわりに『新しい開花予想のしくみ』というパンフレットを置いていかれました。そこにはだいたいこういうことが書かれてありました。
 「明治時代末から始まったサクラの開花予想への期待は、昭和の戦後急に高まり、早春の風物詩となった。」
 「今までの開花予想では、公式が各気象台で違ったり、係官の経験により判断されるため、バラツキが多い。これからは、データをたくさん集積し、気温変化を拠り所にした計算機による開花予想を行うことにする。これだと全国統一された方法となり、誤差が少なくなるだろう。」
 今まで、係官が採取して来たつぼみを前に腕を組み、職人わざともいえるアウンの呼吸でエイヤと決めていた予想日。ピタリと的中したときには、きっとニヤリと溜飲を下げられたのであろうこの早春のささやかなイベントは、コンピューターに奪われることになりました。
 わが紀三井寺の老齢の標本木は、自分の好不調を語るつばみの重さとは関係ないところで弾き出されたコンピューターの数値と、これからは比較されることになります。
 三月四日に発表された今年、和歌山地方の開花予想日は平年より四日早い三月二十五日。
 紀三井寺のロートル桜の健闘を期待したいと存じます。


吉 祥 水 に て 感 謝 の 法 要
去る三月六日(木)午前、紀三井寺の寺名の起こりとなった三井水の一つ、吉祥水にて、絶えることなく人々に潤いをもたらす霊水の恵みに感謝する法要が厳修されました。
 日頃からこの吉祥水の保存に尽力されている「吉祥水保存会」や地元三葛地区自治会、同婦人会の皆さんが見守る中、霊泉守護の吉祥天女像に対し、本山より招かれた前田泰道副住職を導師に般若心経の法楽が捧げられました。

 

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第321号平成9年3月15日発行の「霊場紀三井寺」から一部分を掲載しております。
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